─症例報告─
Streptococcus intermediusによる頸部リンパ節膿瘍の10歳女児例
羽根田 泰宏1), 成相 昭吉1,2)
1)松江赤十字病院小児科
2)同 感染症科
症例は生来健康な10 歳女児.入院10 日前から左耳下腺部の腫脹と疼痛を認め,セフカペンピボキシル(CFPN-PI),アモキシシリン(AMPC)の処方を受けたが改善せず,左耳下腺部に3 ~ 4 cm 大の発赤,腫脹,硬結および開口障害をきたし入院した.超音波検査像で左耳下腺内に15.9×10.4 mm の低エコー域を認め左耳下腺内リンパ節膿瘍と診断し切開排膿を行った.排膿からはStreptococcus intermedius と嫌気性菌Prevotella bivia が同定され,アンピシリン,クリンダマイシンの静脈投与4 日間,テビペネムピボキシル(TBPM-PI)内服12 日間で治療し以後の再発はなかった.米国では膿瘍形成傾向の強いS. intermedius による化膿症は増加傾向にある.また,日本においても肺炎球菌ワクチン,インフルエンザ菌b 型ワクチン導入以降,国内小児細菌感染症の疫学が変化しており,今後膿瘍症例においてはS. intermedius を想起す る必要がある.
| Key words | Streptococcus intermedius,Streptococcus anginosus group, cervical lymph node abscess |
|---|---|
| 連絡先 | 羽根田泰宏 〒690-8506 松江市母衣町200 松江赤十字病院 |
| 受付日 | 2021年7月17日 |
| 受理日 | 2021年11月17日 |
小児感染免疫 33 (4):387─392,2021
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