─症例報告─
アセトアミノフェンによるStevens-Johnson症候群の1例
加藤 真生1), 森田 誠1), 池田 圭1), 鈴木 道雄1), 長谷川 真司1)
1)名古屋記念病院小児科
〔〒468-8520 名古屋市天白区平針4-305〕
症例は7歳女児で,B型インフルエンザウイルスに罹患して抗インフルエンザ薬と解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン),対症薬を投与された9日後から,発熱,手足の発疹,眼球結膜の充血が出現し,近医を受診した.翌日,皮疹は全身へ広がり,口腔粘膜疹も認めたため,重症薬疹を疑われ当院へ紹介,入院となった.体幹,四肢の紅斑や丘疹と,陰部,口腔粘膜,口唇に出血を伴うびらんや水疱を認め,疼痛と上下口唇の癒着のため開口障害を伴った.Stevens-Johnson症候群と診断し,ステロイドパルス療法を開始,皮膚科と眼科とも連携しステロイド軟膏塗布,点眼薬などの治療を行った.ステロイドパルス療法3日目から体幹四肢の水疱は痂皮化し,徐々に開口も可能となった.入院20日目で粘膜疹は改善,約1か月で角膜びらんなどの眼科的後遺症も認めず退院となった.退院後に行った薬剤リンパ球刺激試験では,アセトアミノフェンが陽性で,原因薬剤と考えられた.また,HLA解析を行い,HLAクラスAが02:06であった.
| Key words | Stevens-Johnson症候群, アセトアミノフェン, ステロイドパルス療法, 薬剤リンパ球刺激試験(DLST), HLA解析 |
|---|---|
| 受付日 | 2017年4月13日 |
| 受理日 | 2017年7月3日 |
小児感染免疫 29 (3):273─280,2017
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