ご挨拶

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齋藤 昭彦

このたび、日本小児感染症学会の理事長を務めさせていただくことになりました、新潟大学小児科の齋藤昭彦と申します。

私はこれまで、国内と米国で小児科の臨床研修を受け、さらに米国で小児感染症の専門的なトレーニングを行いました。その後、小児科医、小児感染症専門医として、米国の大学や日本の小児病院・大学で、診療・研究・教育に携わってまいりました。小児感染症の専門家として、この学会を代表する立場をお預かりすることを、大変光栄に思うとともに、その責任の重さを感じております。

2019年末に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は、世界中の人々の生活を大きく変えました。子どもたちの生活や成長にも深い影響を与え、私たちに「新しい感染症への備え」の大切さを改めて教えてくれました。これからも、新たな感染症(新興感染症)や、かつて抑えられて再び流行する感染症(再興感染症)が間違いなく起こります。そのような感染症から子どもたち、そして社会全体をどう守るかを考え、行動していくことが、本学会の大切な使命と考えています。

理事長としての任期の間、私は次の三つの新しい取り組みを通して、本学会のさらなる発展を目指したいと考えています。

  1. 若手医師による「Young JSPID」の設立
    学会の活力の源は、何よりも若い世代の力です。そこで、小児感染症を志す若手医師や研究者が自由に集い、意見を交わし、学会運営にも主体的に関わることのできる「Young JSPID」という新しい組織を立ち上げます。40歳以下の多様なメンバーで構成し、次世代を担うリーダーを育てながら、学会をより開かれた、活気あるものにしていきたいと考えています。
  2. 「日本小児感染症・免疫ネットワーク」の構築
    これまで国内の小児感染症の診療や研究は、主に単一施設や地域単位で行われてきました。今後は、全国の小児専門病院、大学病院、市中病院が連携し、研究機関とも協力して、全国的なネットワークを築きます。このネットワークを通じて、新興・再興感染症の実態を的確に把握し、必要な研究を進め、その成果を診療現場に還元するとともに、世界へ発信できる体制を整えてまいります。
  3. 学会のさらなる国際化
    感染症に国境はありません。世界の専門家とつながり、最新の知見を共有することが欠かせません。アジア諸国との交流に加え、2025年からは欧州小児感染症学会(ESPID)との正式な交流も始まりました。私のこれまで培ってきた経験やネットワークを生かして、本学会が国際的な連携を深めることで、特に若手医師の海外での学びや経験を応援し、将来の国際的な人材育成にもつなげていきたいと考えております。また、世界の小児感染症の専門家と協力し、子どもたちを感染症から守るという共通の目標に向けて、力を合わせてまいります。

これからも、会員の皆さまと一緒に力を合わせ、子どもたちを感染症から守り、それが子どもたちの健やかな未来につながるよう、努力する所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。

2025年11月
一般社団法人 日本小児感染症学会

理事長 齋藤 昭彦

1991年新潟大学医学部卒業
1991年聖路加国際病院小児科 レジデント
1995年Harbor UCLA メディカルセンター アレルギー臨床免疫部門 リサーチフェロー
1997年ロサンゼルス群 南カルフォルニア大学(LAC+USC)メディカルセンター小児科 レジデント
2000年カルフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)小児感染症科 クリニカルフェロー
2003年米国小児科学会小児感染症専門医(日本人として初めて取得)
2004年UCSD Assistant Professor
2008年国立成育医療研究センター 内科系専門診療部 感染症科 医長(その後、感染防御対策室室長、ワクチンセンター長を併任)
2011年新潟大学大学院医歯学総合研究科小児科学分野 教授(現職)
2019年UCSD Associate Professor
2020年新潟大学医学部 副医学部長

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