機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─症例報告─

先天性横隔膜ヘルニア術後で脾臓低形成がありStreptococcus pneumoniaeによる細菌性髄膜炎を発症した症例

時友 陽菜1), 岡田 広1), 山下 由理子1), 成瀬 裕紀1), 森 雅人1)

1)松戸市立総合医療センター小児救命救急センター小児科


細菌性髄膜炎は死亡率が高く,後遺症も残る可能性がある重症な感染症である.近年,小児の肺炎球菌ワクチンの定期接種化により細菌性髄膜炎の発症が減少しているが,ワクチンに含まれない血清型の肺炎球菌による髄膜炎はいまだに遭遇する.髄膜炎のような侵襲性肺炎球菌感染症のリスクとして脾臓機能低下は重要な因子である.先天性横隔膜ヘルニア修復術の既往があり,肺炎球菌性髄膜炎を発症して脾臓低形成が認められた症例を経験した.先天性横隔膜ヘルニアの既往がある児では,侵襲性肺炎球菌感染症のリスクを把握するためにも,脾臓のサイズの経過観察を行うなどの対応が必要であると考えられる.

Key words 肺炎球菌性髄膜炎,先天性横隔膜ヘルニア,脾臓低形成,侵襲性肺炎球菌感染症
連絡先 時友陽菜 〒270-2296 松戸市千駄堀993-1 松戸市立総合医療センター小児科
受付日 2025年11月22日
受理日 2026年2月16日

小児感染免疫 38 (2):144─149,2026

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