─原著─
5~11歳児を対象としたオミクロン株に対するBNT162b2ワクチン3回接種のCOVID-19発症予防効果
寺尾 隆太1), 角谷 不二雄1), 大久保 仁史1), 藤保 洋明1), 印鑰 史衛1), 杵渕 貴洋2)
1)北海道社会事業協会富良野病院小児科 2)同 臨床検査科
2022年7月頃,わが国における重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型(SARS-CoV-2)の流行がオミクロン株のBA.2系統からBA.5系統に変化した.わが国でこの時期の小児に対するワクチンの有効性を検証した報告は乏しい.われわれは富良野市において,BA.5系統流行時期の起源株のBNT162b2ワクチン3回目接種によるコロナウイルス感染症2019(COVID-19)発症予防効果を,未罹患の5~11歳児299例を対象に推定し,以前に報告した2回接種と比較した.2022年10月から12月までに3回目のBNT162b2ワクチンを接種した児と,同時期にBNT162b2ワクチン未接種でインフルエンザワクチンなど他のワクチンを接種した児との間で,接種後180日までのCOVID-19発症日数を比較した.全体の補正後ハザード比は0.40(0.25~0.63)と有意差を認めた.年齢別では5~6歳で0.36(0.14~0.91),7~8歳で0.22(0.11~0.46)と有意差を認めたが,9~11歳では0.44(0.19~1.04)と有意差を認めなかった.これらは2回接種よりも高い効果を示したと考えられた.
| Key words | オミクロン株,コロナウイルス感染症2019,BNT162b2ワクチン,小児,効果 |
|---|---|
| 連絡先 | 寺尾隆太 〒076-8765富良野市住吉町1-30 北海道社会事業協会富良野病院小児科 |
| 受付日 | 2024年10月10日 |
| 受理日 | 2025年3月23日 |
小児感染免疫 37 (2):155─163,2025
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