─症例報告─
血便で発症したClostridioides difficile感染症の2歳男児例
竹部 麻美子1), 鉾碕 竜範1), 只木 弘美1), 原 良紀1), 塩谷 裕美1), 清水 博之2)
1)国立病院機構横浜医療センター小児科 2)藤沢市民病院臨床検査科
Clostridioides difficile(CD)感染症は抗菌薬関連下痢症の代表的疾患であるが,成人と小児では疫学や臨床経過が異なり,小児についてはいまだ不明瞭な点も多い.今回われわれは,血便で発症したCD感染症の年少児例を経験した.症例は在胎24週2日,513gで出生し,経鼻胃管留置中の2歳男児である.誤嚥性肺炎で入院し,広域抗菌薬投与の開始から3日目に発熱,血便が出現した.Glutamate dehydrogenase(GDH),CDトキシン検査では,GDH陽性,トキシン陰性であったが,臨床的にCD感染症を疑いバンコマイシン経口投与を行い,速やかな解熱および血便の消失を得た.後日培養で分離されたCD株からトキシン検出を確認し,CD感染症の確定診断となった.小児CD感染症の診療では,成人との相違点を理解し,蓄積されつつある疫学,臨床経過を把握したうえで適切な診断,治療を行う必要がある.
| Key words | Clostridioides difficile,CD感染症,血便,小児 |
|---|---|
| 連絡先 | 竹部麻美子 〒245-8575 横浜市戸塚区原宿3-60-2 国立病院機構横浜医療センター小児科 |
| 受付日 | 2024年10月19日 |
| 受理日 | 2024年12月21日 |
小児感染免疫 37 (1):25─32,2025
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