機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

第7波と比較した第8波における小児COVID-19の特徴と,県立病院3施設の受け入れ体制

鈴木 裕実子1), 伊藤 雄介2, 3), 日馬 由貴4), 吉田 美苗5), 豊島 由佳5), 宮越 千智6), 笠井 正志7)

1)兵庫県立尼崎総合医療センター小児科 2)同 小児救急集中治療科 3)同 小児感染症科 4)大阪大学医学部附属病院感染症内科 5)兵庫県立こども病院集中治療科 6)神戸市立医療センター中央市民病院小児科 7)兵庫県立こども病院感染症内科


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第7波と第8波における小児入院症例について,兵庫県内県立病院3施設(兵庫県立こども病院:こども,尼崎総合医療センター:尼崎,淡路医療センター:淡路)を調査した.2022年6月18日~2023年2月22日に入院した小児COVID-19患者を対象とした.入院症例数は,第7波が240人,第8波が206人であった.基礎疾患を有する症例は,第7波(25%)と比べて第8波(42%)で増加した(p<0.01).第7波,第8波とも軽症例が多かったが,酸素投与が行われた症例は12%から19%に増加した(p=0.032).患者居住地はこどもと尼崎では市外が50%以上だったが,淡路では島内が85%を占めた(p<0.01).入院前所在地はこどもと尼崎では自宅が多かったが,淡路では医療施設が多かった(p=0.015).淡路は第7波では自宅の割合が67%と最多だったが,第8波では自宅は35%に低下し,医療施設が65%と最多となった.各施設で地域の状況に合わせた診療が行われていたが,今後の新興感染症に備え,機能の区別や診療連携を整備する必要性が示唆された.

Key words COVID-19,オミクロン株,第8波,医療体制
連絡先 日馬由貴 〒565-0871吹田市山田丘2-2 大阪大学医学部附属病院感染症内科
受付日 2024年6月21日
受理日 2024年10月14日

小児感染免疫 36 (4):337─344,2024

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