─日本小児感染症学会委員会報告(研究委員会・薬事委員会)─
感染症診断のための核酸検査に関するアンケート調査
田中 敏博1 ~ 3), 荒木(福岡)かほる2), 岡田 雅彦2), 金兼 弘和2), 多屋 馨子2), 塚原 宏一2), 長森 恒久2), 羽田 敦子2), 宮田 一平2), 山田 全毅2), 橋本 浩一2, 3), 和田 泰三2), 片寄 雅彦3), 神野 俊介3), 亀井 聡信3), 清水 博之3), 新庄 正宜3), 西村 直子3), 森 雅亮3)
1)静岡厚生病院小児科 2)日本小児感染症学会研究委員会 3)同 薬事委員会
今後の病原体診断のための検査における核酸検査の位置づけを探ることを目的として,小児の診療にかかわっている日本小児感染症学会の会員である医師を対象に,インターネットを利用してアンケート調査を実施した.アンケートを依頼するEメールを配信した2,068人のうち,494人,23.9%から回答を得た.感染症の日常診療に用いられる検査方法は,疾患ごとおよび1次~3次の医療機関によって相違が大きかった.核酸検査,特に多項目の検査法は,より高次の医療機関で導入が進んでいた.小児科領域における感染症診断のための核酸検査は,費用や設備の面での課題はあるものの,正確な診断に基づく日常診療の質の向上を念頭に,その感度に対する評価や期待が高い.今後さらなる普及も予想されることから,検査実施の適応に関する議論と並行して,適正に理解を深めながら日常診療の中での位置づけ,結果の解釈や生かし方を模索していく必要がある.
| 受付日 | 2024年4月15日 |
|---|---|
| 受理日 | 2024年4月16日 |
小児感染免疫 36 (2):183─195,2024
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