─症例報告─
高フェリチン血症と高乳酸血症を伴ったJarisch-Herxheimer Reactionを発症した先天梅毒の1新生児例
石川 順一1), 倉員 啓太1), 堀田 貴大1), 奥野 英雄1), 吉野 智美1), 天羽 清子1), 塩見 正司2)
1)大阪市立総合医療センター 2)愛染橋病院
Jarisch-Herxheimer Reaction(JHR)は一般に1日程度で軽快する.今回われわれは先天梅毒に高フェリチン血症と高乳酸血症を伴ったJHR症例を経験したので報告する.
症例は妊娠中期に梅毒反応陰性であった母から出生した日齢23の男児で,発熱と呻吟を主訴に前医入院後に敗血症の疑いで抗菌薬治療を開始された.入院翌日に低血糖と乳酸アシドーシスが増悪したために当院に転院搬送となった.来院時には頻脈と発熱があり,血液検査で炎症反応,肝逸脱酵素上昇,高フェリチン血症,高乳酸血症があったためにPICUに入院してステロイドパルス治療を開始した.来院時に梅毒検査陽性であり先天梅毒の診断でペニシリンGによる治療を継続したところ,入院翌日には解熱して徐々に呼吸状態が安定したため抗菌薬治療を10日間継続した後に軽快退院となった.
JHRにショック徴候を合併することがあり,注意が必要である.
| Key words | 先天梅毒,ステロイドパルス,高フェリチン血症,高乳酸血症,Jarisch-Herxheimer Reaction |
|---|---|
| 連絡先 | 石川順一 〒534-0021 大阪市都島区都島本通2 丁目13 番22 号 大阪市立総合医療センター救命救 急センター・小児救急感染症内科 |
| 受付日 | 2023年12月15日 |
| 受理日 | 2024年3月11日 |
小児感染免疫 36 (2):153─159,2024
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