機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

富山県におけるオミクロン株流行期のコロナウイルス感染症2019 小児患者の臨床的特徴

和田 拓也1), 種市 尋宙2), 田中 朋美2), 畑崎 喜芳3), 五十嵐 登3), 渡辺 一洋4), 辻 春江5), 小西 道雄6), 八木 信一7)

1)富山市立富山市民病院小児科 2)富山大学小児科
3)富山県リハビリテーション病院・こども支援センター 4)黒部市民病院小児科
5)高岡市民病院小児科 6)砺波総合病院小児科 7)八木小児科医院


オミクロン株流行期以降,亜系統ごとの小児患者の臨床的特徴に関するデータは限られている.2022 年1 ~ 9 月の間に,富山県でコロナウイルス感染症2019(coronavirus disease 2019;COVID-19)と診断された小児の入院および外来患者を対象としてBA.1/BA.2 流行期とBA.5 流行期の臨床的特徴を比較検討した.13 の病院および13 の診療所から6,996 例が登録された.10 歳未満は4,974 例が登録されており,これは同期間の県内症例の23.1%であった.BA.1/BA.2 流行期で3,520 例,BA.5 流行期で3,476 例であった.BA.1/BA.2 流行期,BA.5 流行期ともに発熱,咳嗽,咽頭痛の順に多く認められ,BA.5 流行期ではBA.1/BA.2 流行期と比較して1~4 歳における痙攣,5 ~ 11 歳における嘔吐,腹痛,痙攣,せん妄が有意に増加した.治療内容はBA.5 流行期で点滴療法を必要とする症例が有意に増加したが,各流行期ともに酸素投与,呼吸補助療法を要する患者は少数であり,大多数は非重症であった.オミクロン株流行期以降の小児患者は,全体的に良好な転帰であった.今後,新たな変異株による小児COVID-19 患者の臨床症状や重症度に与える影響を引き続き注視していく必要がある.

Key words severe acute respiratory syndrome coronavirus 2,coronavirus disease 2019,オミクロン株,小児
連絡先 和田拓也 〒939-8511 富山市今泉北部町2 番地1 富山市立富山市民病院小児科
受付日 2023年4月13日
受理日 2023年6月5日

小児感染免疫 35 (3):235─243,2023

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