─症例報告─
生後1 か月で診断されたStreptococcus pyogenesによる劇症型溶血性レンサ球菌感染症の1 例
猪井 咲良1,2), 中谷 諒1,3), 稲井 郁子1)
1)聖路加国際病院小児科 2)東京女子医科大学医学部小児科 3)東京女子医科大学腎臓小児科
症例は生後1 か月男児.日齢34 から臍炎を認めておりステロイド軟膏で治療されていた.日齢36(入院当日)に発熱と下腹部から外陰部にかけて発赤が出現した.蜂巣炎の診断で入院し,セファゾリンの投与を開始した.入院2 日目に上下肢の発疹を認め,入院時の血液培養からグラム陽性球菌が検出され抗菌薬をセフォタキシムに変更した.入院3 日目未明に意識障害,頻脈や呼吸不全などのショック徴候が出現し,血液培養の結果がStreptococcus pyogenes であることが判明したことから劇症型溶血性レンサ球菌感染症と診断した.クリンダマイシンと免疫グロブリンを追加し,入院4 日目に症状は改善した.発熱と紅斑を呈し活気不良な乳児の場合は,蜂巣炎だけでなく劇症型溶血性レンサ球菌感染症も鑑別にあげるべきである.
| Key words | 劇症型溶血性レンサ球菌感染症,Streptcoccus pyogenes,クリンダマイシン,免疫グロブリン |
|---|---|
| 連絡先 | 稲井郁子 〒104-8560 東京都中央区明石町9-1 聖路加国際病院小児科 |
| 受付日 | 2022年9月5日 |
| 受理日 | 2023年3月29日 |
小児感染免疫 35 (2):149─155,2023
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