機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─症例報告─

新型コロナワクチン3 回目接種後に急性尿細管間質性腎炎を発症した15 歳男子例

堀江 昭好1), 佐々木 眞優1), 中村 実来1), 原野 真一1), 森藤 祐次1), 長谷川 有紀1), 藤脇 建久1), 成相 昭吉2)

1)松江赤十字病院小児科 2)同 感染症科


新型コロナワクチンの3 回目接種後に微熱と倦怠感が持続し,背部痛を契機に血液検査で急性腎機能障害が判明した症例を経験した.腎組織所見から急性尿細管性間質性腎炎(ATIN)と診断した.原因について各種検査を行ったが,他に誘因となる検査所見は認められず,新型コロナワクチンによるものと考えた.新型コロナワクチンと急性尿細管間質性腎炎発症の機序については明確になっていないが,世界的にも新型コロナワクチン接種後の急性尿細管間質性腎炎の報告が散見される.血液透析を必要とする症例の報告もあり,ワクチン接種後に微熱や倦怠感などの症状が遷延する症例では腎機能についても注意が必要である.

Key words 新型コロナウイルス,mRNA ワクチン,急性尿細管間質性腎炎,急性腎障害
連絡先 堀江昭好 〒690-8506 松江市母衣町200 番地 松江赤十字病院小児科
受付日 2022年12月28日
受理日 2023年3月9日

小児感染免疫 35 (2):135─142,2023

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