機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

機関誌「小児感染免疫」オンラインジャーナル > 第35巻第2号目次 > 抄録

─原著─

2011 ~ 2019 年度のムンプス罹患にかかる費用の算定ならびにムンプスワクチン2回接種法の定期接種化に関する費用対効果の推計

大野 孝順1) , 徳田 史恵2) , 村上 恭子1) , 太田 美穂子2) , 組橋 英明1) , 西村 直子3)

1)武田薬品工業株式会社グローバルワクチンビジネスユニット 2)同 ジャパンメディカルオフィス
3)江南厚生病院こども医療センター


保険者データベース(JMDC Claims Database)を用いてムンプス罹患による医療費を算出し,ムンプスワクチン2 回接種が定期化された場合の費用対効果の評価を行った.費用対効果分析に必要となるワクチン接種率,ワクチン接種後のムンプス罹患率,副反応は1 回接種についての先行研究の結果を引用した.接種費用は公の資料を引用し,費用対効果評価のアウトカムを増分便益費用比(incremental benefitcost ratio;IBCR)として費用対効果分析を行った.2011~2019 年度の間でムンプス外来および入院にかかる費用に大きな変動はなく,社会の立場からの分析におけるIBCR は1 以上(1.40 ~ 1.68)であった.定期接種で2 回接種が行われた場合でも,社会の立場からの分析では便益が費用を上回る結果であった.

Key words ムンプス,ムンプスワクチン,費用対効果,定期接種,2 回接種
連絡先 大野孝順 〒103-8668 東京都中央区日本橋本町二丁目1 番1 号 武田薬品工業株式会社グローバル ワクチンビジネスユニット
受付日 2022年8月9日
受理日 2023年3月9日

小児感染免疫 35 (2):107─119,2023

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