機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─症例報告─

両側の乳頭下膿瘍の乳児例

稲澤 奈津子1) ,木澤 敏毅1)

1)JCHO 札幌北辰病院小児科


乳幼児期の乳腺炎はまれな疾患であり,生後2 か月以上の乳児期の乳腺炎に関する報告はさらに少ない.成人とは異なり,乳児期の乳腺炎は半数以上で膿瘍形成を伴うため,早期診断と早期治療が必要である.
今回われわれは4 か月男児の乳腺炎症例を経験した.児は高熱と両側の乳頭周囲の発赤を主訴に精査加療目的にて当科紹介入院となった.入院時,両側乳頭下に母指頭大の膿瘍を認めたため,速やかに切開・排膿を行い,後遺症を残すことなく,良好に治癒した.乳児期の発熱を診察する際は全身の観察をしっかり行い,乳腺炎の鑑別を確実に行い,切開・排膿のタイミングを逃さないようにすることが肝要と思われた.

Key words 乳児,乳腺炎,乳頭下膿瘍
連絡先 稲澤奈津子 〒004-8618 札幌市厚別区厚別中央2 条6 丁目2 番1 号 JCHO 札幌北辰病院小児科
受付日 2021年8月2日
受理日 2022年2月24日

小児感染免疫 34 (2):107─112,2022

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