─原著─
新型コロナウイルス検査を行った小児の臨床背景:単独施設における検討
大澤 大和1), 春日 悠岐1), 呉 英俊1), 中﨑 公隆1), 清水 翔一1), 西村 光司1), 金澤 剛二1), 森岡 一朗1)
1)日本大学医学部小児科学系小児科学分野
本邦では2020 年3 月から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行がみられている.今回当院で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査を行った症例の臨床背景を後方視的に検討した.2020 年4 月1 日~ 9 月30 日(第2 波終了時),何らかの急性期症状を有したもしくはCOVID-19 患者と接触歴があった症例にSARSCoV-2 検査が行われた.期間内に325 例が対象となり,SARS-CoV-2 検査陽性は15 例(陽性率4.6%)であった.陰性であった310 例と比較したところ,臨床背景ではCOVID-19 患者との接触歴が有意に多かった(p=<0.0001).有症状者の陽性例中では発熱が8/11 例で最も多かったが,陽性例と陰性例で有意差はなかった.陽性例で味覚・嗅覚障害が有意に多かった(p=0.0039).検査陽性例と陰性例を症状で区別することは困難であった.つまり症状から小児のCOVID-19 患者を見分けることは難しく,問診によるCOVID-19 患者との接触歴の有無が鑑別において有用となる.
| Key words | COVID-19,陽性率,家族内感染,症状 |
|---|---|
| 連絡先 | 春日悠岐 〒173-8610 東京都板橋区大谷口上町30-1 日本大学医学部小児科学系小児科学分野 |
| 受付日 | 2021年8月2日 |
| 受理日 | 2021年10月28日 |
小児感染免疫 33 (4):343─351,2021
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