─原著─
肺炎および気管支炎の外来治療における小児呼吸器感染症診療ガイドラインの検討
稲井 郁子
聖路加国際病院小児科
2016 年 1 月から 2018 年 12 月の間に外来治療を選択した肺炎および気管支炎645例を通して小児呼吸器感染症診療ガイドラインの有用性について検討した.当院を受診するまでにガイドラインで推奨されていない抗菌薬の使用が散見されておりガイドラインの周知が必要と思われた.当院での外来治療では概ねガイドラインに準じた抗菌薬が選択されていた.5 例を除き外来治療で軽快しておりガイドラインは有用であると考えられたが,途中入院例は 5 歳以下のインフルエンザ菌および肺炎マイコプラズマの症例であり,今後これらへの対応が必要になる可能性が示唆された.
Key words | 気管支炎,肺炎,外来治療,小児呼吸器感染症診療ガイドライン |
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連絡先 | 稲井郁子 〒 104-8560 東京都中央区明石町 9-1 聖路加国際病院小児科 |
受付日 | 2020年11月4日 |
受理日 | 2021年4月6日 |
小児感染免疫 33 (3):200─200,2021
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