─原著─
市中病院における19年間のロタウイルス胃腸炎入院患者の臨床的検討
高島 悟1,2), 柳井 雅明1)
1)一般社団法人熊本市医師会熊本地域医療センター小児科 2)医療法人社団愛育会福田病院小児科
1998年1月~2016年12月にロタウイルス(RV)胃腸炎で当科に入院した患者1,202例を対象として,RV胃腸炎の疾病負担ならびにRVワクチンの導入効果について後方視的解析を行った.入院患者数はワクチン導入前(1998~2011年)が68.1例/年,導入後前期(2012~2014年)が54.6例/年,導入後後期(2015~2016年)が36.5例/年となり,導入後前期,後期の減少率は各々,19.8%,46.4%となった.また,院内感染者数の減少率は導入後前期,後期で各々,81.2%,100%となった.入院時年齢は導入後後期には中央値28か月となり,導入前の中央値17か月に比べ有意に上昇した(p<0.01).神経合併症として痙攣を158例(13.1%),消化器合併症として腸重積症を8例(0.3%)で認めた.同観察期間で便中RVとアデノウイルス(ADV)抗原を同時に検索した腸重積症入院患者291例における陽性率は各々,2.7%,21.7%であった.2014~2016年の3シーズンにおけるRV胃腸炎入院患者の91.5%がRVワクチン未接種であった.
| Key words | ロタウイルス胃腸炎, ロタウイルスワクチン, 痙攣, 腸重積症 |
|---|---|
| 連絡先 | 柳井雅明 〒860-0811 熊本市中央区本荘5-16-10 一般社団法人熊本市医師会熊本地域医療センター小児科 |
| 受付日 | 2018年1月18日 |
| 受理日 | 2018年7月9日 |
小児感染免疫 30 (3):204─211,2018
- 第37巻
- 第36巻
- 第35巻
- 第34巻
- 第33巻
- 第32巻
- 第31巻
- 第30巻
- 第29巻
- 第28巻
- 第27巻
- 第26巻
- 第25巻
- 第24巻
- 第23巻
- 第22巻
- 第21巻
- 第20巻
- 第19巻
- 第18巻