─原著─
特発性腸重積症314例のウイルス学的検討―乳児におけるパレコウイルス関与の可能性
松原 千春1), 佐藤 友紀2), 下薗 広行2), 松原 啓太2)
1)広島市立広島市民病院新生児科 2)広島市立舟入市民病院小児科
腸重積症は小児において腸閉塞を引き起こす代表的な疾患である.現段階では特発性腸重積症の原因は明らかにされていないが,以前より腸重積症発症と先行感染との関連が示唆されている.これを受けて今回われわれは,当院で腸重積症と診断された患者の便検体におけるウイルス学的検討を行った.ウイルスの検出は細胞培養,polymerase chain reaction(PCR),reverse transcription(RT)-PCR,enzyme immunoassay(EIA),電子顕微鏡検査を用いて行った.解析対象は,2009年から2015年の過去6年間における腸重積症315例のうち,ウイルスが単独で検出された144症例とした.144症例のうちパレコウイルスの検出率は1歳以上で6.1%であったが,1歳未満では28.9%を占めており,1歳未満の乳児における特発性腸重積症の発症にはパレコウイルスの関与が示唆された.
Key words | パレコウイルス, アデノウイルス, 乳児, 腸重積症 |
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連絡先 | 松原千春 〒730-8518 広島市中区基町7-33 広島市立広島市民病院新生児科 |
受付日 | 2017年8月2日 |
受理日 | 2018年2月8日 |
小児感染免疫 30 (1):26─32,2018
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