─症例報告─
ヒトパレコウイルス4型による敗血症様症候群を呈した新生児の1例
中山 有美1,2), 相澤 悠太2), 大塚 岳人2), 齋藤 昭彦2)
1)長岡赤十字病院小児科
2)新潟大学大学院医歯学総合研究科小児科学分野
〔〒951-8510 新潟市中央区旭町通1番町757〕
日齢22の男児が入院前日からの発熱を主訴に来院し,体幹と四肢に網状チアノーゼを認め,敗血症様症候群と診断された.血清のリアルタイムPCRと遺伝子解析により,ヒトパレコウイルス4型(human parechovirus type4: HPeV4)が同定された.さらに,HPeV4に対するペア血清で中和抗体価の上昇を確認し,診断を確定した.同定された17の遺伝子型の内,ヒトパレコウイルス3型(human parechovirus type 3: HPeV3)は新生児に敗血症や髄膜脳炎など,重症感染症を引き起こすことが知られているが,HPeV4は軽症の胃腸炎や呼吸器感染症の患者の便からの報告がほとんどである.HPeV4が敗血症様症候群を呈した症例報告は世界でも数例であり,この症例は国内初の報告である.ヒトパレコウイルスの異なる遺伝子型の感染症の臨床像を明らかにするためには,遺伝子型の同定が必要であり,また,症例の集積が重要である.
| Key words | ヒトパレコウイルス4型, 新生児, 敗血症様症候群 |
|---|---|
| 受付日 | 2017年2月2日 |
| 受理日 | 2017年6月29日 |
小児感染免疫 29 (3):259─262,2017
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