─原著─
発熱と視神経網膜炎のみを呈した10歳女児が発端となった猫ひっかき病の家族内発症
宮城 恵1), 岡田 隆文1,2), 西村 恵子3), 柳原 正志4), 常岡 英弘4)
1)国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター小児科
2)同 小児感染症内科
3)同 臨床検査科
〔〒765-8507 善通寺市仙遊町2-1-1〕
4)山口大学大学院医学系研究科保健学専攻
典型的なリンパ節腫脹を認めず,発熱と視神経網膜炎のみを呈した10歳の女児が発端となった猫ひっかき病(cat scratch disease:CSD)の家族内発症を経験した.小児においてフォーカス不明の発熱や視神経網膜炎を認めた場合は,局所のリンパ節腫脹を認めなくても鑑別疾患の一つにCSDをあげるべきである.また,CSDは家族内発症する可能性があり注意が必要である.
Key words | 猫ひっかき病, 視神経網膜炎, 家族内発症, 抗菌薬治療, ステロイド |
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受付日 | 2015年7月5日 |
受理日 | 2015年10月21日 |
小児感染免疫 27 (4):285─289,2016
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