─原著─
小児科診療所における6年間(2008~2013年)のRSV感染症395例の臨床的特徴および疫学的特徴の解析
清水 博之1,2), 関根 佳織1,3), 平井 康太1,3), 高倉 広充4), 鈴木 一雄4), 多田 奈緒1), 厚見 恵1), 森 雅亮2), 久保田 千鳥1)
1)ちどりこどもクリニック
2)横浜市立大学附属市民総合医療センター小児総合医療センター
〔〒232-0024 横浜市南区浦舟町4-57〕
3)東海大学医学部専門診療学系小児科
4)東海大学医学部附属大磯病院小児科
2008~2013年までの6年間に,1小児科診療所で診断したRSV感染症395例の臨床的特徴および疫学的特徴を解析した.最高体温は低月齢ほど低い傾向にあった.RSV感染症の流行は近年(2008年および2011年以降)7~8月頃から開始していた.パリビズマブの適応児でRSV感染症と診断された症例は3例あり,うち2例は投与開始直前に罹患し,いずれも入院管理となった.地域の流行状況や前年度の流行開始時期を考慮して,パリビズマブの投与開始時期を再検討する必要があると考えられた.
Key words | RSウイルス, 急性細気管支炎, パリビズマブ, 早産児, 先天性心疾患 |
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受付日 | 2015年1月30日 |
受理日 | 2015年4月22日 |
小児感染免疫 27 (2):119─125,2015
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