─原著─
乳児期早期に発症した鎖骨骨髄炎の1例
朽名 悟1,2), 深沢 千絵1), 星野 直1)
1)千葉県こども病院感染症科
2)国立国際医療研究センター国府台病院内科
〔〒272-8516 市川市国府台1-7-1〕
症例は日齢39の男児.左肩から鎖骨部にかけての発赤・腫脹を主訴に受診し,理学所見と画像所見より,膿瘍形成を伴った鎖骨骨髄炎と診断した.切開排膿し,抗菌薬治療を開始した.膿汁培養からはmethicillin susceptible Staphylococcus aureusが検出され,抗菌薬治療を継続したが,排膿が持続し,入院12日目に全身麻酔下で洗浄デブリドマンに加え腐骨の除去も行った.以後は抗菌薬治療を計6週間(静脈内投与4週間+経口投与2週間)行い,軽快した.鎖骨骨髄炎の発症はまれであり,わが国における実態は明らかではない.報告例のまとめでは,乳児期早期と学童の2峰性の発症分布を示し,本症例のようにS. aureusが起炎菌として多かった.また,抗菌薬治療に加え,整形外科的治療を必要とする症例が多く,整形外科との連携が重要となる疾患であると考えられた.
| Key words | 骨髄炎, 鎖骨骨髄炎, 鎖骨骨折, 黄色ブドウ球菌 |
|---|---|
| 受付日 | 2014年9月17日 |
| 受理日 | 2014年11月4日 |
小児感染免疫 26 (4):453─458,2015
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