─原著─
劇症化せず軽快したemm型別1.0のA群溶血性連鎖球菌による化膿性足関節炎の小児例
吉田 大輔1)
1)総合病院日本バプテスト病院小児科
〔〒606-8273 京都市左京区北白川山ノ元町47〕
比較的頻度の少ないStreptcoccus pyogenesによる化膿性足関節炎の3歳児例を経験した.テイコプラニン(TEIC)とセフォタキシム(CTX)の併用にて治療開始し,菌種判明後はペニシリンG(PCG)を投与した.18日間の点滴加療後,アモキシシリン(AMPC)経口投与とし,計5週間の治療を行った.S. pyogenesは劇症型溶連菌感染症に多くみられるemm型別1.0であったが,本症例は劇症に至らず,経過は順調であった.経静脈的治療期間および総治療期間は,さらに短縮できた可能性がある.
Key words | 化膿性関節炎, A群溶血性連鎖球菌, 小児, M protein gene(emm)typing |
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受付日 | 2014年4月9日 |
受理日 | 2014年7月2日 |
小児感染免疫 26 (3):376─380,2014
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