─原著─
乳児期の肝機能異常,肝脾腫の経過観察中に発達遅滞が明確になり,乾燥臍帯を用いたPCR法で先天性サイトメガロウイルス感染が証明された1男児例
森 雄司1), 相原 早希2), 河村 吉紀1), 大橋 正博2), 加藤 伴親2), 吉川 哲史1)
1)藤田保健衛生大学小児科学
〔〒470-1192 豊明市沓掛町田楽ヶ窪1-98〕
2)豊川市民病院小児科
症例は3歳10カ月の男児.妊娠・分娩経過は正常であった.1歳時に気管支炎で近医へ入院した際に肝機能異常と肝腫大を指摘された.サイトメガロウイルス(CMV)IgM抗体が陽性だったため,CMV水平感染に伴う肝炎と診断された.その後,トランスアミナーゼ値は徐々に正常化したが肝腫大が持続し,原因不明の肝腫大として経過観察されていた.2歳半頃から言語発達遅滞が明らかとなり,3歳時に保存されていた乾燥臍帯を用いてCMV DNAを測定し,66コピー/μg DNAのCMV DNAが検出されたため,無症候性先天性CMV感染と診断した.聴力は正常で,頭部MRI検査でも明らかな異常はなかった.
| Key words | 胎内感染, サイトメガロウイルス, 乾燥臍帯, 発達遅滞, 肝腫大 |
|---|---|
| 受付日 | 2013年11月26日 |
| 受理日 | 2014年5月19日 |
小児感染免疫 26 (3):365─368,2014
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