機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

機関誌「小児感染免疫」オンラインジャーナル > 第26巻第2号目次 > 抄録

─原著─

海外渡航による輸入麻疹の5歳女児例

矢内 貴憲1), 小張 真吾1), 笠木 実央子1), 粟生 耕太1), 磯崎 淳1)

1)横浜市立みなと赤十字病院小児科
〔〒231-8682 横浜市中区新山下3-12-1〕


発熱を主訴に来院した 5 歳,女児.発疹,結膜充血と咳嗽を認めた.発症 8 日前にフィリピンへ渡航,MR ワクチンは未接種であった.血液,尿と咽頭拭い液から PCR 法で麻疹ウイルスを検出した.遺伝子型はフィリピンでの流行株である B3 型であり,渡航先での曝露が示唆された.麻疹は国内でウイルス学的に排除状態にあるが,昨今の社会情勢から輸入例の増加が懸念される.日常診療においても,MR ワクチン接種の啓蒙を継続するとともに,海外渡航者による輸入麻疹に注意を払うことが重要である.

Key words 輸入麻疹, 予防接種, 麻疹風疹ワクチン
受付日 2014年2月21日
受理日 2014年3月26日

小児感染免疫 26 (2):237─240,2014

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