─原著─
Plesiomonas shigelloidesとEdwardsiella tardaによる細菌性腸炎の1例
森田 誠1), 藤城 尚純1), 長谷川 真司1)
1)名古屋記念病院小児科
〔〒468-8520 名古屋市天白区平針4-305〕
Plesiomonas shigelloidesとEdwardsiella tardaは熱帯・亜熱帯地域では水系環境や魚介類に広く分布する細菌であるが,これらの菌の混合感染によるヒトの細菌性腸炎はこれまで報告されていない.
症例は10歳男児.鯉の刺身と鰻の蒲焼を摂食した3日後から,発熱,嘔吐,腹痛,下痢が続き脱水症を合併し入院.便培養からPlesiomonas shigelloidesとEdwardsiella tardaが検出され,これらの菌による細菌性腸炎と診断した.輸液,抗菌薬投与の治療で症状は1週間で改善しキャリア化することなく治癒した.
Key words | Plesiomonas shigelloides, Edwardsiella tarda, 細菌性腸炎 |
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受付日 | 2013年11月19日 |
受理日 | 2014年2月4日 |
小児感染免疫 26 (1):49─53,2014
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