機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

福岡県におけるStreptococcus pyogenesのマクロライド耐性状況

田中 悠平1), 寺町 麻利子1), 石本 和久1), 後藤 憲志1), 日高 秀信1), 大津 寧1), 升永 憲治1), 津村 直幹1), 長井 健祐2), 進藤 静生3)

1)久留米大学病院小児科
〔〒830-0011 久留米市旭町67〕
2)ながい小児科医院
3)しんどう小児科医院


A群溶血レンサ球菌による咽頭・扁桃炎患者由来の菌株286株について,薬剤感受性およびT血清型別の調査を行い,2009年と2012年の2つの時期における年次変化の検討を行った.マクロライド(エリスロマイシン)耐性株は2009年検討群,2012年検討群でそれぞれ49.3%,45.8%であった.過去の報告と比較し,その割合は急激に増加していた.T血清型別の検討では,T1型およびT12型の割合が多く,これらの血清型ではマクロライド高度耐性株が多かった.

Key words Streptococcus pyogenes, マクロライド耐性, T血清型別
受付日 2013年12月2日
受理日 2014年1月16日

小児感染免疫 26 (1):15─20,2014

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