─原著─
BCG接種後に発症した全身性壊疽性丘疹性結核疹の一例
遠藤 泰史1)
1)博愛会一関病院小児科(現 天童市民病院小児科)
〔〒994-0047 天童市駅西5-2-1〕
壊疽性丘疹状結核疹は結核アレルギーによる血管炎でBCGの副反応として報告されている.症例は6カ月女児,発熱を主訴に来院し第4病日に解熱するも顔面,体幹,四肢に径2~3 mm程度の水疱,膿疱を伴う丘疹と紅斑が多発した.発症の45日前にBCGを接種していたことより近医皮膚科にて皮膚生検を施行していただいたところ白血球核破砕性血管炎がみられ,化膿性肉芽腫性炎症と線維化を伴った壊疽性丘疹状結核疹と診断された.
Key words | 壊疽性丘疹性結核疹, BCG, 予防接種, 副反応 |
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受付日 | 2013年10月15日 |
受理日 | 2014年1月6日 |
小児感染免疫 26 (1):11─14,2014
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