機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

ムンプスウイルス感染による可逆性脳梁膨大部病変を呈した急性脳炎の1例

渡部 達1)

1)磐田市立総合病院小児科
〔〒438-8500 磐田市大久保512-3〕


今回われわれはムンプスウイルス感染による可逆性脳梁膨大部病変を呈した急性脳炎の7歳7カ月男児例を経験したので報告する.発熱,意識変容で入院し,髄液検査で細胞数上昇とMRI-DWIで脳梁膨大部に高信号域を認め,ステロイドパルス療法を行い,軽快退院した.ステロイドパルス療法前後での血清,髄液中のサイトカインやバイオマーカーを計測したため,若干の考察を加えて報告する.

Key words ムンプスウイルス, 可逆性脳梁膨大部病変を呈する脳炎・脳症, サイトカイン, バイオマーカー, Tau蛋白
受付日 2013年8月28日
受理日 2013年11月20日

小児感染免疫 25 (4):433─438,2014

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