─原著─
乳児湿疹罹患中に溶連菌性間擦疹を同時発症した月齢1双生児例
石井 茂樹1), 阪口 嘉美2), 布井 博幸2)
1)宮崎市小児診療所
〔〒880-0834 宮崎市新別府町舟戸760〕
2)宮崎大学医学部小児科
同時期に溶連菌性間擦疹を発症した月齢1の双生児例を経験した.乳児湿疹として経過観察中,2児の頸部や腋窩部などに境界明瞭で光沢のある鮮紅色の紅斑が出現した.皮膚感染症を疑い抗菌薬投与を行い,速やかに皮疹の改善を認めた.後日両児の皮膚培養からA群レンサ球菌が検出され,特徴的な皮疹と分布,臨床経過から溶連菌性間擦疹と診断した.本疾患は小児科領域では認識が乏しく,診断が遅れる場合があり注意が必要である.
Key words | 溶連菌性間擦疹, A群レンサ球菌, 黄色ブドウ球菌, 蜂窩織炎 |
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受付日 | 2013年7月11日 |
受理日 | 2013年9月11日 |
小児感染免疫 25 (4):421─425,2014
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