機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─第44回日本小児感染症学会教育講演─

わが国におけるB型肝炎およびC型肝炎の過去,現在,未来

林 純

*原土井病院九州総合診療センター
〔〒813-8588 福岡市東区青葉6-40-8〕


新たなHBV感染およびHCV感染は減少した.しかし,HBVに関しては強力な免疫抑制剤が投与された既感染者からのde novo B型肝炎,また,在来のgenotype(B,C型)ではないA型の増加がある.治療は核酸アナログ製剤長期投与であるが,薬剤耐性ウイルス出現がある.C型慢性肝炎の治療はgenotype 2型にはpegylated interferon α+ribavirin併用投与,genotype 1型にはtelaprevir(HCVプロテアーゼ阻害剤)を加えた3剤併用療法である.

Key words B型肝炎, C型肝炎, de novo肝炎, 核酸アナログ製剤, インターフェロン

小児感染免疫 25 (3):309─314,2013

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