機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

若年性喉頭乳頭腫の1例

朽名 悟1), 深沢 千絵1), 星野 直1)

1)千葉県こども病院感染症科
〔〒266-0007 千葉市緑区辺田町579-1〕


若年性喉頭乳頭腫の1例を経験した.症例は1歳3カ月の女児.嗄声,吸気性喘鳴を認め,喉頭ファイバー検査所見から若年性喉頭乳頭腫が疑われた.気道閉塞症状を認め,気管切開術,および腫瘍切除術とアルゴンプラズマ焼灼術を施行し,症状はいったん軽快した.切除組織の病理組織学的所見とHPVが検出されたことより,同ウイルスによる若年性喉頭乳頭腫と診断した.その後も短期間に再発・再燃を繰り返し,再手術を必要とした.

Key words 喉頭乳頭腫, ヒトパピローマウイルス, ヒトパピローマウイルスワクチン, 小児
受付日 2013年4月1日
受理日 2013年7月23日

小児感染免疫 25 (3):303─307,2013

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