─原著─
小児カンピロバクター腸炎およびサルモネラ腸炎の検討
服部 文彦1), 西村 直子1), 武内 俊1), 堀場 千尋1), 伊佐治 麻衣1), 岡井 佑1), 大島 康徳1), 後藤 研誠1), 細野 治樹1), 竹本 康二1), 尾崎 隆男1)
1)江南厚生病院こども医療センター
〔〒483-8704 江南市高屋町大松原137〕
2010年6月~2011年5月の1年間に,当院小児科においてカンピロバクター腸炎48例とサルモネラ腸炎23例を診療した.カンピロバクター腸炎は通年性に全年齢層で発生したのに対し,サルモネラ腸炎は夏季に多く低年齢での発生が多かった.サルモネラ腸炎のほうが嘔吐や血便,脱水の頻度が高く,入院率も高かった.分離されたカンピロバクターはFOMに17%,NFLXとLVFXにそれぞれ35%が耐性であり,サルモネラはABPC/SBTに4%,ABPCとMINOにそれぞれ9%が耐性であった.
Key words | カンピロバクター, サルモネラ, 薬剤感受性, マクロライド系抗菌薬, 細菌性腸炎 |
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受付日 | 2013年4月25日 |
受理日 | 2013年6月28日 |
小児感染免疫 25 (3):281─288,2013
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