─原著─
ELISA法による抗Chlamydophila pneumoniae IgM抗体測定キットの比較
岸本 寿男1), 尾内 一信2), 沼崎 啓3), 安藤 秀二4), 山崎 勉5), 中浜 力6)
1)岡山県環境保健センター
〔〒701-0298 岡山市南区内尾739-1〕
2)川崎医科大学小児科
3)国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科国際感染症学領域/国際医療福祉大学病院小児科・感染制御部
4)国立感染症研究所ウイルス第一部
5)埼玉医科大学小児科/若葉こどもクリニック
6)中浜医院
リウマチ因子などによる非特異的反応を抑制し,新規診断基準により偽陽性率を低減した日立化成製「ヒタザイムC.ニューモニエAb-IgM」とAni Labsystems社製の抗C. pneumoniae IgM測定キットとの比較を行った.その結果,前者はリウマチ因子などの影響がなくなり偽陽性は改善されてはいるが,まだ他の因子の影響を受けている可能性が残されているものと思われた.後者は特異性が高い検査法であるが,その反面陽性率が低く,見落としの可能性が示唆された.それぞれの試薬の性能を考慮したうえで,各試薬を使用し診断することが必要と考えられる.
Key words | クラミジア・ニューモニエ, IgM抗体, 抗体検査法, 肺炎, 急性気管支炎 |
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受付日 | 2012年9月13日 |
受理日 | 2013年4月4日 |
小児感染免疫 25 (2):163─168,2013
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