機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

当院小児科におけるB群レンサ球菌分離例の検討

細野 治樹1), 西村 直子1), 武内 俊1), 服部 文彦1), 堀場 千尋1), 伊佐治 麻衣1), 岡井 佑1), 大島 康徳1), 後藤 研誠1), 竹本 康二1), 尾崎 隆男1)

1)江南厚生病院こども医療センター
〔〒483-8704 江南市高屋町大松原137〕


2008年5月~2010年4月の2年間に,当院小児科においてB群レンサ球菌(GBS)が分離された36例(0~12歳)について検討した.GBS分離例はβ溶血性レンサ球菌分離例の6%(36/595)であり,新生児のGBS分離例は全GBS分離例の44%(16/36)を占めた.36例中3例(8%)がGBS感染症(髄膜炎1例,菌血症1例,尿路感染症1例)を呈したが,抗菌薬療法により後遺症なく治癒した.分離された36株はすべてABPCに感受性であったが,CAM,TFLX,LVFXに対しそれぞれ8%,13%,13%が耐性を示した.GBSの薬剤感受性の今後の動向には注意が必要である.

Key words B群レンサ球菌, GBS感染症, 薬剤感受性, 薬剤耐性
受付日 2013年1月16日
受理日 2013年4月1日

小児感染免疫 25 (2):157─162,2013

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