機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

機関誌「小児感染免疫」オンラインジャーナル > 第25巻第1号目次 > 抄録

─原著─

超音波ガイドとX線透視を併用し経皮的ドレナージを行った原発性肺膿瘍の1例―原発性肺膿瘍わが国報告例の検討―

小豆澤 敬幸1), 清水 恭代1), 粟嶋 勇也1), 中川 真哉1), 安齋 祐子1), 山本 正仁1), 奥野 計寿人1), 成宮 正朗1)

1)長浜赤十字病院小児科
〔〒526-8585 長浜市宮前町14-7〕


原発性肺膿瘍の6歳男児例を経験した.TAZ/PIPCで保存的に治療開始し,臨床症状および血液検査で改善を示したが,膿瘍の増大を認めたため,超音波ガイドとX線透視を併用した経皮的ドレナージを施行し,良好な経過を得た.わが国で原発性肺膿瘍に対して超音波ガイドとX線透視を併用しドレナージを施行した報告はなかったが,簡便性と安全性,確実性から推奨される方法と考えた.わが国での原発性肺膿瘍に関する臨床的検討を併せて報告する.

Key words 原発性肺膿瘍, Haemophilus influenzae, 経皮的ドレナージ, 超音波, X線透視
受付日 2012年11月9日
受理日 2013年1月8日

小児感染免疫 25 (1):9─15,2013

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