─原著─
クモ膜下膿瘍を合併したインフルエンザ菌髄膜炎にST合剤が奏効した1例
森下 雄大1), 水野 恵介1), 田口 智英2,3), 木村 光明2)
1)静岡済生会総合病院小児科
〔〒422-8527 静岡市駿河区小鹿1-1-1〕
2)静岡県立こども病院感染免疫アレルギー科
3)現 浜松医科大学小児科
クモ膜下膿瘍を合併したインフルエンザ菌髄膜炎に,ST合剤が奏効した1例を経験したので報告する.症例は4カ月女児.CTRX,MEPM,CPなど抗菌薬治療を行うも効果が不十分であった.次の抗菌薬の選択に苦慮したが,薬剤感受性があり,髄液移行が良好なST合剤を併用したところ著効が得られた.インフルエンザ菌髄膜炎の治療においてクモ膜下膿瘍を合併するような難治例では,ST合剤も有用な選択肢の一つと思われた.
Key words | クモ膜下膿瘍, インフルエンザ菌髄膜炎, ST合剤 |
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受付日 | 2012年6月15日 |
受理日 | 2012年10月30日 |
小児感染免疫 24 (4):437─442,2013
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