─原著─
LAMP法を用いて診断した百日咳確定症例の検討
伊東 宏明1), 黒木 春郎1), 神谷 元2), 岡田 賢司3)
1)外房こどもクリニック
〔〒299-4503 いすみ市岬町和泉1880-4〕
2)国立感染症研究所感染症情報センター
3)国立病院機構福岡病院
LAMP法を用い小児7例を百日咳と診断した.7例は,DPTワクチンを標準的スケジュールで2~10年前に接種しており,重篤ではなかった.このうちの4歳女児は当初,特有の咳嗽を伴っていなかったが,LAMP法により迅速に百日咳と診断し得た.重症化しやすいとされる月齢である3カ月の妹に早期に抗菌薬を予防内服させ,発症を予防し得た.LAMP法が実用化されれば,迅速な治療・感染対策が行えることが期待できる.
Key words | 百日咳, LAMP法, 就学前DPTワクチン追加接種 |
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受付日 | 2012年4月3日 |
受理日 | 2012年9月24日 |
小児感染免疫 24 (4):431─435,2013
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