機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

抗ウイルス薬を使用していない3カ月以下の乳児におけるインフルエンザウイルス感染症の検討

萩原 優子1), 西山 敦史1), 親里 嘉展1), 渡邊 愛可1), 小寺 孝幸1), 中川 温子1)

1)加古川西市民病院小児科
〔〒675-0054 加古川市米田町平津384-1〕


2005/06シーズン~2010/11シーズンに当科で診療した3カ月以下の児のインフルエンザウイルス(Flu)感染症28例の臨床像について検討した.全例で抗Flu薬は使用しなかったが,9割が48時間以内に解熱し,最高体温は75%が38℃台であり,後遺症をきたした例はなかった.本検討の結果から,現状ではFlu感染症の乳児に対し必ずしも全例で抗Flu薬を投与する必要はないと考えられた.

Key words インフルエンザウイルス, Flu, 乳児, 抗インフルエンザウイルス薬, 抗Flu薬
受付日 2012年4月26日
受理日 2012年9月10日

小児感染免疫 24 (4):423─429,2013

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