─原著─
呼吸器感染を契機に反復性無呼吸を呈した乳児例における原因病原体の検討
奥野 英雄1), 井上 岳司1), 石川 順一1), 天羽 清子1), 外川 正生1), 塩見 正司2)
1)大阪市立総合医療センター小児救急科
〔〒534-0021 大阪市都島区都島本通2-13-22〕
2)石井記念愛染園附属愛染橋病院小児科
反復性無呼吸で当院に入院となり,原因となる呼吸器感染症の病原体が同定された乳児13例を後方視的に検討した.原因病原体はRSウイルス(RSV)が5例で最も多く,次いでライノウイルス(RV),百日咳菌が3例ずつ,ヒトパラインフルエンザ3型(HPIV-3)が2例であった.人工呼吸を要した症例は5例で,そのうちRVで3例と最も多かった.乳児の反復性無呼吸はRSVや百日咳菌のみでなく,RVやHPIV-3も原因となり,特にRVは重症例もみられるため重要である.
| Key words | 反復性無呼吸, ライノウイルス, ヒトパラインフルエンザウイルス, RSウイルス, 百日咳菌 |
|---|---|
| 受付日 | 2012年5月1日 |
| 受理日 | 2012年7月17日 |
小児感染免疫 24 (3):285─289,2012
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