─原著─
パンデミック(H1N1)2009による重症肺炎に対して陽・陰圧体外式人工呼吸法(BCV)が有効であった1例
山岡 明子1), 虻川 大樹1), 三浦 克志1)
1)宮城県立こども病院総合診療科
〔〒989-3126 仙台市青葉区落合4-3-17〕
パンデミック(H1N1)2009による重症肺炎に対して陽・陰圧対外式人工呼吸法(BCV)が有効であった小児例を経験した.本症例は急速に片肺全体の無気肺に進展したが,BCVにより劇的に改善した.パンデミック(H1N1)2009による重症肺炎はタイプや重症度が多彩であり,それぞれに応じた対応が必要だが,無気肺を呈する例はBCVも一つの有効な治療手段となり得ると思われた.
Key words | パンデミック(H1N1)2009, 重症肺炎, 陽・陰圧体外式人工呼吸法, BCV |
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受付日 | 2011年12月13日 |
受理日 | 2012年6月11日 |
小児感染免疫 24 (3):269─273,2012
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