機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

機関誌「小児感染免疫」オンラインジャーナル > 第24巻第3号目次 > 抄録

─原著─

7価肺炎球菌結合型ワクチン1回接種後に24F血清型肺炎球菌性髄膜炎を発症した1例

原田 真菜1), 中村 明日香1), 李 翼1), 新妻 隆広1), 木下 恵司1), 大日方 薫2), 大石 和徳3), 和田 昭仁4), 石和田 稔彦5), 清水 俊明6)

1)越谷市立病院小児科
〔〒343-8577 越谷市東越谷10-47-1〕
2)順天堂大学医学部附属浦安病院小児科
3)大阪大学微生物病研究所感染症国際研究センター
4)国立感染症研究所細菌第一部
5)千葉大学医学部附属病院感染症管理治療部
6)順天堂大学小児科


7価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV7)を1回接種1カ月後に肺炎球菌性髄膜炎を発症した1歳10カ月例を経験した.分離培養した肺炎球菌の血清型は24Fであり,PCV7に含まれないワクチン非関連血清型(NVT:non-vaccine serotypes)であった.治療反応性は良好であり,速やかに回復し,後遺症なく治癒した.24F型はPCV13や,23価肺炎球菌莢膜多糖体ワクチン(PPV23)にも含まれていないまれな血清型であった.今後,ワクチン接種率の上昇が期待されるが,日本でもNVTによる侵襲性肺炎球菌感染症の増加には注意が必要である.

Key words 7価肺炎球菌結合型ワクチン, 肺炎球菌性髄膜炎, ワクチン非関連血清型, 血清型24F
受付日 2011年9月22日
受理日 2012年3月12日

小児感染免疫 24 (3):253─257,2012

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