機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

1歳以上の児におけるHibワクチン初回接種後のanti-Hib IgG抗体の推移

立花 幸晃1)

1)JA北海道厚生連網走厚生病院小児科
〔〒093-0076 網走市北6条西1丁目9番〕


国内でのHibワクチン(アクトヒブ®)は,接種開始が1~5歳未満の場合は1回接種となっているが,接種前後にHib莢膜多糖体抗体であるanti-Hib IgG抗体(以下,Hib抗体)を検討したところ,対象児の80%は接種前に感染防御レベル以上の抗体価を有し,接種後は全例長期感染防御レベルを獲得していた.1歳以上の児では自然獲得免疫としてのHibへの曝露が示唆される結果となり,通常スケジュールに従って乳児期早期からの接種開始を推奨していく必要がある.

Key words インフルエンザ菌b型, Hib, Hibワクチン, Hib抗体
受付日 2011年4月8日
受理日 2011年10月19日

小児感染免疫 24 (1):31─34,2012

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