─原著─
ムンプスウイルス不顕性感染に急性小脳失調症を合併した1例
辻 敦美1), 磯崎 淳1)
1)横浜市立みなと赤十字病院小児科
〔〒231-0801 横浜市中区新山下3-12-1〕
ムンプスウイルス不顕性感染に急性小脳失調症を合併した1歳4カ月女児例を経験した.坐位保持,独歩困難で発症し,第9病日までに自然軽快した.経過中,先行感染を示唆する身体所見の異常はなかったが,血清抗体価および唾液中ウイルスRNAのRT-PCR検査からムンプスウイルス感染が判明した.ムンプスウイルス不顕性感染においても急性小脳失調症が合併し得るため,ワクチン接種による予防が重要と考えられた.
Key words | 急性小脳失調症, ムンプスウイルス, 不顕性感染 |
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受付日 | 2011年3月29日 |
受理日 | 2011年8月26日 |
小児感染免疫 24 (1):11─14,2012
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