─原著─
小児感染性疾患におけるプロカルシトニンの臨床的意義に関する検討
田村 真一1), 金山 拓誉1), 古川 奈央子1), 堀 雅之1), 横井 健太郎1), 内藤 岳史1), 石田 宏之1), 吉原 隆夫1)
小児の重症感染性疾患85例を対象に血清プロカルシトニンを測定し,その有用性を検討した.プロカルシトニン陽性(0.5 ng/ml以上)は37例で,細菌性敗血症群では有意にPCT値が高値であった.細菌性敗血症におけるPCT陽性の感度は56%で,血液培養31%より鋭敏であったが,特異度は劣った.PCTはベッドサイドで簡便に結果を得られる検査であり,PCT値測定により細菌性敗血症に対してより早期の治療介入が可能と考えられた.
Key words | プロカルシトニン, 細菌性敗血症, 小児 |
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連絡先 | 1)パナソニック健康保険組合松下記念病院小児科 〔〒570-8540 守口市外島町5-55〕 |
受付日 | 2010年11月18日 |
受理日 | 2011年8月5日 |
小児感染免疫 24 (1):3─9,2012
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