機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

機関誌「小児感染免疫」オンラインジャーナル > 第23巻第4号目次 > 抄録

─原著─

同一血清型の肺炎球菌性髄膜炎を反復した1例

福岡 将治1), 星野 直1), 深沢 千絵1), 蓮見 純平1), 永井 文栄2), 阿部 克昭2), 本田 喜子3), 田中 純子3), 菱木 はるか3), 石和田 稔彦3), 河野 陽一3)

1)千葉県こども病院感染症科
〔〒266-0007 千葉市緑区辺田町579-1〕
2)千葉市立海浜病院小児科
3)千葉大学大学院医学研究院小児病態学


生後11カ月時と1歳2カ月時に血清型6Bの肺炎球菌性髄膜炎を反復した女児.分離菌のmultilocus sequence typing解析より,同一株による再発と判明した.初発,再発後に7価肺炎球菌結合型ワクチンを接種したが,6Bに対する抗体価が上昇しなかった.一部の血清型の肺炎球菌上咽頭常在例や,侵襲性肺炎球菌感染症罹患後には,ワクチン接種後の抗体価上昇が不良な場合があるとされており,注意を要する.このような例を防ぐためにも,早急なPCV7の定期接種化が望まれる.

Key words 肺炎球菌性髄膜炎, 7価肺炎球菌結合型ワクチン, 血清型特異抗体価
受付日 2011年5月23日
受理日 2011年7月6日

小児感染免疫 23 (4):389─393,2012

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