─原著─
「感染症法」改正後に市中病院で経験した腸チフスの男児例
磯崎 淳
1)横浜市立みなと赤十字病院小児科
〔〒231-8682 横浜市中区新山下3-12-1〕
症例は6歳,男児.発熱と下痢を主訴に入院し,血液培養,便培養からSalmonella typhiが分離され腸チフスと診断した.CTRXとAZMの投与で合併症なく治癒した.母が保菌者であったことから,国内発生の家族内感染と考えられた.「感染症法」の改正後,一般市中病院での診療が求められるようになり,腸チフスを含めその疾患概念,変遷した抗菌薬療法,法的対処などを広く啓蒙する必要がある.
Key words | 腸チフス, セフトリアキソン, アジスロマイシン, 法令 |
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受付日 | 2011年3月1日 |
受理日 | 2011年6月6日 |
小児感染免疫 23 (3):246─250,2011
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