─原著─
抗菌薬投与による保存的治療で軽快した脊髄硬膜外膿瘍の一小児例
星野 顕宏1), 佐藤 祐子1), 松橋 一彦1), 鈴木 徹臣1), 山口 克彦1), 佐藤 裕1)
1)町田市民病院小児科
症例は8歳女児である.腰痛と発熱を主訴に入院し,造影MRI検査の結果脊髄硬膜外膿瘍と診断した.抗菌薬を投与したところ速やかに臨床症状は改善した.脊髄症状を認めていなかったことから手術を施行せずに保存的に治療した.経過は良好で神経学的後遺症を認めずに退院した.小児の脊髄硬膜外膿瘍は外科的治療を選択することが多いが,一部の症例では抗菌薬投与による保存的治療も有効である可能性がある.
Key words | 脊髄硬膜外膿瘍, 小児, 保存的治療 |
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受付日 | 2010年8月9日 |
受理日 | 2011年1月20日 |
小児感染免疫 23 (2):130─134,2011
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