機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

医原性免疫不全宿主に発症した水痘または帯状疱疹による重症化例の全国調査

中井 英剛1), 菅田 健1), 吉川 哲史1), 浅野 喜造1,2)

1)藤田保健衛生大学医学部小児科
〔〒470-1192 豊明市沓掛町田楽ヶ窪1-98〕
2)北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター


2007年1月~2008年12月までの2年間に,医原性免疫不全宿主に発症した水痘または帯状疱疹による重症例の発生頻度,臨床経過を明らかにするため全国規模でのアンケート調査を実施した.回収率は71.7%であり,水痘6症例,帯状疱疹1症例が報告された.性別は全例男児であり,平均年齢は8.0歳,基礎疾患としては悪性腫瘍が6例と最多であった.転帰としては,播種性水痘による死亡例1例を除き,回答の得られた3例に後遺症はなかった.しかし,脳症や播種性血管内凝固症候群など重篤な合併症が報告された.

Key words 重症水痘, 医原性免疫不全, 全国調査
受付日 2010年4月26日
受理日 2010年12月15日

小児感染免疫 23 (1):29─34,2011

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