機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

機関誌「小児感染免疫」オンラインジャーナル > 第23巻第1号目次 > 抄録

─原著─

Thyrotropin-releasing hormone療法で治療したけいれんを伴わないロタウイルス急性脳症の1女児例

本間 なずな1), 大宜見 力1), 高野 忠将1), 田中 理砂1), 大石 勉1), 田中 学2), 小熊 栄二3)

1)埼玉県立小児医療センター感染免疫科
2)同 神経科
3)同 放射線科
〔〒339-8551 さいたま市岩槻区大字馬込2100〕


発熱,下痢,嘔吐で発症し,ロタウイルス胃腸炎と診断された2歳女児.経過中にけいれんは認めなかったが意識,言語および運動障害を合併し,髄液と頭部画像検査からロタウイルス脳症と診断した.Thyrotropin-releasing hormone(TRH)療法により改善したが,小脳萎縮が残存した.けいれんを伴わない脳症は珍しく,またロタウイルス脳炎/脳症に対するTRH療法の報告はなく貴重であると思われた.

Key words ロタウイルス, 急性脳症, thyrotropin-releasing hormone(TRH)療法
受付日 2010年4月8日
受理日 2010年10月16日

小児感染免疫 23 (1):23─28,2011

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